AMG E320T 3,6 の凝縮されたその魅力。

AMG  E320T 3,6 の凝縮されたその魅力。
WDB124092 AMGのコンプリートワゴンの魅力を探ります。

2010年1月27日水曜日

メルセデスベンツとボクとの出会い



ボクがメルセデスベンツの現車と初対面を果たす幸運に恵まれたのは、
今から約20年程前の20歳位の時にさかのぼります。
運転免許証を取得して僅か1年程で初対面を果たし、
同時に実際にハンドルを握ることができるオマケまで付いてきた訳ですから
本当に幸運で恵まれていたと思います。
今でもその当時に衝撃と感動はハッキリと思い出すことができます。
それまでメルセデスベンツの現車を町中で自分が車に乗っている時に
「すれ違い様に見たり」
「駐車場に止っている状態をチラっと(笑)見たりする」
ことはありましたが、現車をマジマジと間近でリアルに見ることはありませんでした。
というよりも「できませんでした」という表現が正しいかもしれません(笑)


その当時はボクはまだ学生でしたが “バブル景気” という今では考えられない
時代背景もありましたので、東京都内をはじめとする都心部はメルセデスベンツ
を見かけることは珍しくないどころか、
「あふれるばかりの状態」だったのかもしれません。



ゴーロクマルと呼ばれていました「W126 560SEL」の台数も多く
「W201 190」に至っては小ベンツなどと称され、当時のBMWの3シリーズが
六本木のカローラと呼ばれていたのを懐かしく思い出します。
今思うとこれらの表現は、クルマ好きではない大多数の方の表現方法だったように感じます。
ベンツや輸入車に対する一般的な世の中のイメージだったのではないでしょうか。

クルマ好きな観点から見ると、その当時のメルセデスベンツをはじめとした
輸入車などが掲載されたクルマ雑誌記事を見ると、メルセデスベンツも
AMGハンマー、ワイドバージョンなやチュナーズブランドのレアモデルが
花盛りだったようです。タイムマシーンがあったら行ってみたい時代のひとつでもあります。
だって今ではなかなかお目にかかれないレアな現車が間近でマジマジと見れる訳ですから。
ボクを含めてクルマ好きの方にとっては宝箱をひっくり返した状態に近いと思います。
現在では就職氷河期で“就活”なる言葉もあちらこちらで飛び交っていますが、
当時は新卒の学生は金の卵と賞賛されて、就職内定を貰った企業の数を競い合ったり、
就職決定者には国産車の新車(250万相当の車種)をプレゼントしてもらったりと、
今では想定外の現象のオンレードだったことを記憶しています。
残念ながら!?ボクが就職する時はバブルは弾けて消えてなくなった後でしたから、
これらの恩恵を受けることが良いことか、悪いことは別の次元として、
これらの恩恵は受けることはできませんでした(笑)

当時学生だったボクは都内よりカントリー寄りの大学に在籍していましたので、
町中にメルセデスベンツがあふれるばかりの状態ではありませんでしたので、
メルセデスベンツの現車を見た時は衝撃的でした。
そのメルセデスと初対面は、当時お付き合いしていた恋人の母が
購入したことがきっかけでボクとの出会いを果たすことになります。

そのメルセデスベンツは「W126 380SEL」でした。


[W126 380SEL800px-Mercedes-Benz_500_SE,_1987.jpg]

メルセデスベンツのラインで
Sクラスとミデアムクラスしか存在しなかった時代の車種です。
今現在でも「メルセデスベンツフェイスの代名詞」などと比喩されるフォルム。
外から見た第一印象はまさに「鋼鉄の塊」
ボディカラーは濃紺で、ドアを開けると「カキン」と軽い金属音がすると
同時にスムーズに開くかなりの重厚感がある扉。
ドアの厚みに至っては「30cm以上もあるのでは!?」
と思わせる分厚い扉。
その重厚感がある扉を閉めたときの「ドスッ」と「バスッ」
という音が入り交じった、なんとも比喩し難い素晴らしい響き。
このドアを閉める時の音を当時の国産車製造エンジニアの方々が
研究して再現させようとしていたというお話を聞いたことがあります。
重厚感と高級感という単純な感覚ではなく、
ドアを閉めた時に全身で感じることができる、包み込まれるような

「絶大なる安心感」

この感覚は20年前にも関わらず体感として、今なおボクの中に残っています。
w126を運転した後に自分の愛車に乗り込みドアを閉めた瞬間
「大丈夫か!?これ」とよく思ったものです(笑)
それほど体感が違うということなんですよね。体感できる位違うということは
実際には「かなりの差」があるようにボクは思います。
大きな分厚いベロアで包まれた見るからに丈夫そうなシート。
乗り込んでも殆ど沈み込むこともない座面。
何でこんなに大きいんだ!?と感じたステアリング。
視認性の良いメーターや計器類とシンプルで操作性に優れたスイッチ類。
実際にハンドルを握った時は、初体験のオンパレード(笑)
まずは左ハンドル、スタッターゲートシフト、オルガン式アクセルベダル。
メルセデスベンツ初運転はかなりの「おっかなびっくり」でした。
しかしながら、シフトをDレンジに入れてパーキングブレーキを
左スナップでリリースしてアクセルに足を乗せると、つり下げ式ペダルにはない、
オルガン式ペダル独特の重厚感を足底に感じつつも2tはゆうに超えている
車体が驚く程にスムースに前に転がって行きました。
鋼鉄の塊と重厚感と気密性から体感に伝わってくる

「絶大なる安心感」と「静寂」

ロードノイズやエンジン音は気にならず、
「何て静かな走りをするクルマなんだ」
と陶酔して、ふとメターパネルに目を落とすと自分の感覚とは
明らかに異なる想定外の速度を針が指している状況でした。
自分で勝手に予想していた左ハンドルに対しての疑念は乗り始めて数百メートルで
消え去り、全長と全幅の感覚のつかみ易さと大きな車体とロングボディからは
想像できない程の小廻りの良さ。

「何だ!?このクルマは!?めちゃめちゃ乗りやすいじゃあないか!」
「これがメルセデスベンツというクルマなのか!?」

とボクがこれまで勝手に思っていた
(世間全体のイメージでそう思わされていただけの部分もあるとは思いますが)
メルセデスベンツに対するイメージの全てが 

“一瞬” で変わった瞬間でした。

その瞬間からボクのメルセデスベンツワールド開眼です。
それ以降、メルセデスベンツに対する今までのイメージか払拭されると同時に、
自分なりに書籍や雑誌を調べて
(当時はインターネットなるものはありませんでしたので)
正しいメルセデスベンツの新しい情報がボクの頭に上書きされていきました。
その当時のダイムラーベンツの企業方針や創業当時からの歴史
「最善か無か」の考えに基づいたクルマ作り。
自動車をこの世の中に生み出した企業の責任を背負っての
「安全性」に対する並々なるこだわり。

現在でこそ、国産車も安全性を唱える時代になっていますが、その当時は
メルセデスベンツとは全く次元の違うクルマ作りをしていたようですので、
安全性に対してはメルセデスベンツの右に出るクルマはなかったように記憶しています。
これはある本で読んだお話ですが、
王貞治氏の現役時代はメルセデスベンツ
に乗っていたそうです。
王貞治氏がなぜメルセデスベンツを選択したかというお話ですが、
「安全と安心を買うため」
だったそうです。野球選手の資本は身体です。
この身体がパーフェクトで初めて成り立つ
仕事です。その資本を守るためにメルセデスベンツに乗るというものでした。
安全と安心に対しての投資とも言えるような気がします。

こうして、どっぷりとメルセデスベンツワールドに
浸ったボクの気持ちは、時間の経過に
伴ってメルセデスベンツに対する興味も深まり、
W124に大きく心が傾いていきました。
W124の構造や作りに対するこだわりの数々、
適切なメンテナンスを施すことによって
最良コンディションのキープできる車種であること、
費用対効果は元より、
自分の大好きなクルマであり新車では購入できないクルマが、
やり方によっては長い期間
それも良い状態で乗ることができるクルマ。
そのクルマが自分が世の中で
「一番格好良い」と思っている車種であれば、もはや言うことはありません。
その中でもW124036に、ステーションワゴンに、そしてAMGへ。
こうなってくるとメルセデスベンツオーナーになる決意も徐々に強くなっていきます。
ここからは「欲しいモノ」と「買えるモノ」との葛藤です(笑)
実際にメルセデスベンツオーナーと
Mercedes-Benz AMG E320T-3,6オーナーになるまでの
経緯と心の葛藤はボクのブログ内「メルセデスベンツとボクとのつながり」
を参照してください(笑)

こうして振り返って見ると20年前、
20歳の時にメルセデスベンツとの出会いがなければ
メルセデスベンツに対する知識やイメージは間違ったままので状態で
今現在Mercedes-Benz AMG E320T-3,6オーナーになっていなかったかもしれません。
人とモノとの出会いや巡り合わせは本当に不思議なもの感じる時があります。
ボクのメルセデスベンツワールド開眼のきっかけとなりました、
その当時の「恋人」とは現在の妻であり「母」は義母です。
また、妻の親戚には当時から
クルマとバイク好きが多くいて現在の「叔父、伯父」です。
叔父の愛車はケーターハムスパーセブン
(後にコスワースのピストンを入れることになります)


[SUZUKI  800px-Mercedes-Benz_W123_T-Modell_front_20081201.jpg]


バイクはDUCATI/250(左がブレーキで右がシフトパターンモデル)やYZR/750等
伯父はメルセデスベンツW123/前車は縦目のメルセデス。バイクはYZR/750等
もちろん、二輪の大型免許は「限定解除」にての取得組になります。
義弟もバイク好きで大型免許を取得してからは国産バイクにはじまり、
後にハーレーバビットソンオーナー(昔のモデル)になって
全国をツーリングすることになります。
現在その叔父からDUCATI/250が、ボクのところにくる可能性を含めた
「ご縁話」も出てきています。


母に至っては「W126 380SEL」から「W124036 E500Limited」オーナーへ
ボクがメルセデスベンツ320TEオーナーの時、今から約10年程前に
E500Limitedを購入しました。その時にボク自身も初めて
「W124036 E500」なる名車に乗る幸運に恵まれました。
その時の気持ちは、初めてメルセデスベンツのハンドルを握った時と同等の感動を
覚えたことを記憶しています。
こうした環境が、ボクのクルマ好きに拍車をかけたのは言うまでもありません。
「大好きな人」と「好きなモノ」との「ご縁」に感謝です。

今回も(笑)長文にお付き合いいただきましてありがとうございました。


[SUZUKI   Ducati+250+F3+MKII+g.jpg]



「瞬間と永遠 感性の赴くままに!」

いつもご覧頂きほんとうに有り難う御座います。
ボクもメルセデスベンツランキングに参加登録させて頂きました。
お見知りおきくださいませ〜!
不定期更新ですが何卒御愛好の程、宜しくお願い致します。

心も億万長者 鈴木 賢治 40歳

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